ボアアップ

GOOSE350のシリンダーをボーリングして、SKYWAVE400の純正ピストンを流用しております。
250と350はピストンのピン径が異なります。
よって今回はGOOSE350のエンジンを使ってのボアアップということになります。
右のピストンが今回、流用する SKYWAVE400 のピストンです。これでメーカーが言うところの400クラスとなります。
GOOSE350 79.0mm×71.2mm
SKYWAVE400 83.0mm×71.2mm
385ccです。  
名門LAスリーブ社製GSX-1100R用シリンダースリーブです。DR/GOOSE350はGSX-1100Rの1/4といわれています。外径は87.6mm、400のオーバーサイズピストンを入れても肉が2mm以上残ります。これをジェベルブロックに打ち換えて使うつもりでした。DR/GOOSE350(400)に必要なスリーブ全長は約125mm。このスリーブの全長は112mmなので全然足りませんでした。
仕方がないのでGOOSE350のシリンダーをボーリングして使います。
全長は全く問題なし、外径は87.0mmでこれも十分な肉を持っています。
ただし、当然ながら249ccの刻印が無いんですよねえ……
なぜか348ccの刻印すら無いのは見逃してください(笑)

ボーリング

シリンダーボーリングが出来ました。手前のがボーリング後のシリンダー(400)、向こう側は250の73mmです。
依頼したときの話ですが、3/100でクリアランス指定したら「それじゃ狭い」と言われました。ピストンの上下で外径が微妙に違い、それを測定して膨張率の見当をつけ4/100に決定です。
バルブリセスの追加工をするために仮組みします。
シリンダーも塗装を剥離したので妙に色白で不気味です(笑)

ガスケットの加工

普通はリューターで地道に拡大します。
余程の力が無い限り、サンダーでやるのは危険ですので真似をしないでください。ふうてん@管理人
諸事情(割愛します)でガスケット内径を拡大しなければならなくなり、リューターを当てました。
なかなか削れませんし、ここしばらくの仕事のため腰痛がキツくてたまりません。
そこで、危険を承知でグラインダーで研磨します。
手が滑ると悲惨なことになるでしょうが、面白いように削れます。

最近のガスケットは金属3枚重ねなので間に入り込んだ「カエリ」をカッターで取り除きます。
シリンダーにあてがって内径をなぞり、指が切れなくなったら完了です(笑)
内径にヤスリを当てて仕上げたら組み立てに移ります。

バルブリセスチェック

ジェベルのカムスプロケットはGSX−R系と共用しているらしく、タイミングマークがそのままでは合いません。
カムシャフトの端にマークがあるのでここをヘッドカバー面に合わせます。
画像は少々行き過ぎた状態、ほんの少し戻した位置が合わせ位置です。
仮組みしたらタペットクリアランスをゼロにしてクランクを2回転させます。
途中で回らなくなったらバルブが当たっていることになるのでそこを削ります。
SKYWAVE400ピストンはリセスが大きく、ピッチの異なる250ヘッドと組み合わせても干渉しませんでした。

タペット調整

ヘッドとヘッドカバーの間にはガスケットが無いので液体ガスケット(スリーボンド1215)を塗ります。
おっと、カムスプロケットボルト緩み止めシートを曲げておくのを忘れるところでした(^^;
タペットクリアランスを調整します。
指定値は吸気側:0.05〜0.10mm、排気側0.08〜0.13mmなので
中を採ってそれぞれ0.08、0.10にしました。
タペットキャップを付けたら腰上は出来上がりです。